遠賀川世界遺産は草の中
先週、「明治日本の産業革命遺産」として日本各地の幕末から明治期の関連施設が世界遺産に登録されました。で、ミーハーなくわ一家はさっそくその一つ、北九州の近く、中間市の「遠賀川水源地ポンプ室」へ行ってきました。
やってきました、中間市。「ちゅうかん」と読んではいけない、「なかま」市です。
市役所前の駐車場から世界遺産に向かって歩いているとなにやら歴史的な建物が見えてきます。「堀川の中間唐戸」と呼ばれる水門で、江戸時代初期に遠賀川の氾濫を防ぐ目的で造られたそうです。
向こう側が遠賀川、手前が洞海湾。
この水路は明治時代になって石炭を運ぶ運河として利用されたそうで、そういう意味ではこれも世界遺産級と言っても過言ではありません。
どういうわけかここにはこんなトリックアートがあります。肉眼でみてもその効果がわかりませんでしたが、こうやって写真で見るとなかなか面白い。ぜひ写真を撮ってみてください。
唐戸から5分ほど歩くと世界遺産が見えてきます。ここは新日鉄八幡製鉄所の現役の施設で中に入ることはできません。
なかなか年季の入ったレンガの建物です。
表に回ってみましょう。この日は中のメンテナンスをしているとかで、いつもは閉まっている門が開かれていました。が、もちろん中には入れません。
表札にも年季が入っています。
これを見た"ゆう"、「これが世界遺産かね。これやったら舞鶴の赤レンガ倉庫のほうがずっと世界遺産らしいやん!」と、警備員さんに聞こえるような大きな声で爆弾発言。思わず他人のふりをしてしまいました。
そりゃそうかもわからんけど、建物の外観で選ばれたわけではなくて、日本の産業を発展させた遺産なんや。たとえ草むらの中にあっても。
これらの施設、世界遺産に登録されたその日は日本中大騒ぎでしたが、それから3日後のこのとき、見学者は私たちだけ。いくら平日とはいえ天気もいいのに、なんで? 軍艦島はすごい人だそうですが。ちょっと心配になってきました。
帰り際、KBCの朝の情報番組「アサデス。」のコメンテーター、石原良純さんたちとすれ違いました。放送されたらもう少し人が来るのかもわかりません。
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