サザエさん吉野ケ里遺跡に連れてって
国民的アニメ「サザエさん」の最近のオープニングで佐賀県の名所が紹介されていますが、その中に吉野ケ里歴史公園があります。で、ミーハーなくわ一家、さっそく行ってきました。
唐津から一時間余りで佐賀市へ。所用を済ませて佐賀市の東側、吉野ケ里歴史公園に到着です。身障者と介助者一人は無料で入れます。
多分ここがサザエさんに出ている場所でしょう。南内郭というエリアです。
このイノシシ、サザエさんでも紹介されていました。
物見やぐらに登ってみましょう。広い広い佐賀平野。この公園もよく見るとかなり広いです。
今から2千年以上も前、人類が農業という生活手段を発明した頃の遺跡です。
当時の家の中にはその頃の人々の暮らしが再現されていますが、ちょっとリアル。あまり顔をしげしげと見つめない方がいい。
こちらは展示室。この壺、なんだと思いますか? なんと棺桶です。
この展示室では農耕の始まりから当時の生活ぶりが説明されていましたが、驚いたのは当時から土地の奪い合いなどで殺し合いが始まり、発掘された人骨には10本もの矢じりが刺さったものがあったそうで、当時から人類は戦争をしていたんだそうです。なんだかなぁ・・・人類は全然進歩してないやん。
人類の愚かさにがっかりした後、北内郭というブロックへ。手前の大きな建物は当時の国会議事堂だそうです。付近にいたガイドさんに「本当にこんなに高い建物だったのか?」と聞いたところ、柱の間隔や基礎穴の太さから、その必要とされる荷重を計算するとこれくらいの規模の建物が建っていたのではないかということでした。多分、恐竜の歯の化石から恐竜の全体像を復元するようなものだ・・・と、理解したが。
なんか、ザ・ヤヨイ、という風景です。
これは北墳丘墓。ここから多数の甕棺(さっきの陶器の棺桶)が出てきたそうで、歴代の王様が埋葬されていたそうです。
甕棺はこのように二つペアで、口と口を合わせる形で死者を埋葬していたようです。
この公園はとても広く、全部回ると丸一日かかるくらいです。
映画2001年宇宙の旅では、類人猿が動物の骨という武器で戦いを始め、弥生人は田んぼの奪い合いで弓矢で戦いを始め、今の人類も核兵器という究極の武器を手に入れ、いまだに戦いを繰り返しています。
それに、このころから頭のいい人、要領のいい人、努力する人、(運のいい人?)というのが現れて、そういう人はコメの取れ高が多く、貧富の差というものが現れだしたそうです。その結果そういった人たちが王様になり村を統治していたそうです。ということは、弥生の世も格差社会で、今の世とあまり変わりがなさそうです。
その王様から卑弥呼が現れ、天皇、将軍が統治を始める、そんな日本の歴史の始まりに思いを馳せられる公園でした。
ただ、報道によるとこのサザエさんのオープニング、7月から別のものに変わるそうで、吉野ケ里歴史公園は明日の6月26日の放送が最後だそうです。(佐賀でもサザエさんは映る)
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