三本の塔がそびえる針尾山
佐世保から国道202号線を長崎方面に走っていると、突然目の前に三本の高い塔が現れます。
異様な光景です。何でしょうか? 宗教施設?
近づいて見ましょう。
ここは針尾送信所と言われる、旧日本海軍の無線局跡です。ガイドの方が案内してくださいます。
太平洋戦争の開戦を告げた「ニイタカヤマノボレ1208」はここから打電されたとのことですが、その資料が残ってなくて真偽のほどは不明だそうです。高さ136m、説明を聞きながらあんぐりと口を開けて見上げると、夏の日差しが容赦なく照りつけます。
何と中に入れるとのこと。
当初、この塔は倒される予定だったそうですが、調査したら意外と頑丈で、戦争の遺物として保存することになったそうです。タダのコンクリートの筒かと思ったらワイヤーを引っ張るウインチとかも残されていました。
こちらは三本の塔の中央に位置する電信室。蔦に被われています。
こんなに目立つ軍事施設なのに米軍の攻撃に遭わなかったのは、米軍もこの塔を目印に使っていたのではないかと言われているそうです。もしかして、長崎の原爆投下もこの塔を目印にしたのでしょうか? もしそうならば、何かお釈迦様に手玉を取られている孫悟空のようです。
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