福岡市博物館で開催されている「黄金のファラオと大ピラミッド展」へ行ってきました。
唐津から電車に乗って一時間強、地下鉄藤崎駅に到着し、ここで昼食。
ラーメンを食べた後、やや秋の気配が感じられる風の中てくてくと福岡市博物館へ。
福岡タワーが見えてきました。博物館まであと少し。
やってきました、福岡市博物館。二度目の来館です。
黄金のファラオと大ピラミッド展、日曜日ということもあり大混雑でした。
しかしまあ、何千年も前の昔によくもまあこんな巨大なものを造ったものです。そして最後に黄金のマスク、金ぴかに光っていました。
皆さん、この黄金のマスクがお目当てのようですが、私としてはヒエログリフ(エジプトの象形文字)を初めてナマで見たことが感動でした。
また当時のエジプトは金工芸の技術も高かったようで、紀元前の時代にあのような細かい加工技術があったことに驚きです。韓国の慶州も金工芸の技術が高かったようですが、慶州は西暦700年、エジプトは紀元前数千年と遥か昔、そしてエジプトの装飾品にアフガニスタンの石が使われていたとのことで、当然金工芸の技術はその反対に東に伝わっていたはず。とすると慶州の金工芸はシルクロードを伝わってエジプトから来たものか・・・それが更に沖ノ島を経由して九州に・・・などと、またまた歴史ロマンが深まってしまうのでした。
話は変わって信じられないことがありました。
当時のエジプトの人たちは太陽を神としてあがめていたため、天体観測にも秀でていて、ピラミッドは東西南北にきっちりと造られているそうです。
その説明展示の「太陽が東から昇り西に沈む・・・」と書かれているのを読んだ若いお母さん、子供に、
「太陽は東から昇って西に沈む。月は西から昇り東に沈むから反対だね・・・」
と言うではありませんか。
最初は天才バカボンとか誰かの小説のような冗談かと思いましたが、どうやらこのお母さん、本気でそう思っているようです。
「ええ~! お母さん、そんな間違ったことを子供に教えたらあかんやん。信じてしまうで。」
そう教えてあげようかと思いましたがグッとこらえました。
最近、とあるサイトの掲示板で星空の質問があったので回答したところ、もう日本の夜空では星はほとんど見えないためか、星が時間や季節により動くことを知らない人がいて、日本人の理科離れもここまで進んだかと嘆き悲しんでいたのですが、こんな会話を聞いてしまうと理科離れの子供が増えいてく現実にますます落胆し、ピラミッド時代のエジプト人の方がよほど進化していると思った出来事でした。
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