何処で間違えた? その後 part1
二年前にノーベル賞を受賞されたお方は子供の頃ラジオを分解しては組み立てていたそうで、これは私も真似をしなくては、と思ってネットオークションで落札した戦前の真空管ラジヲ。分解したままで放置状態。これが私からノーベル賞を遠ざけている原因かと反省し、この度やっと組み上げることにしました。[放置状態の記事]
これが分解したラジヲ。二年間、ほったらかしでした。引っ越しが忙しかったと言い訳させてもらいましょう。
いよいよ組み立て。先ずは再利用する真空管のソケット端子の古いリード線を取り外します。
古い半田も吸い取ります。
高圧がかかる部分なので端子間は特に綺麗にしておきます。
しかしなかなか汚れが落ちず、結局、水洗いしました。これを乾燥させます。
そしてコイルやバリコンも奇麗に掃除。ボリウムはガタがあり使用不可、新品に交換します。電源プラグもこれでは火事になるので新品に交換。ミゼットバリコンもガタかあるのですが、シャフトの部分に細い針金を巻き付けガタをなくします。
真空管は安定抵抗管以外は付属していたのですが、検波段の12Y-R1の代わりに12Y-V1がささっていて、定格を見るとそれでも動作しそうですが、一応念のため正規の12Y-R1を秋葉原で購入。そして整流管の24Z-K2のヒーターがテスターで調べると断線していたのでこれも購入。それぞれ2,000円くらいで計4,000円の出費。このラジオ、落札価格が3,000円程度だったので、本体より高くついてしまいました。
シャーシはさびが浮いていたので、サンドペーパーでさびとり。完全には撮り切れずこの程度で諦めます。
回路図はネットにいくつかアップされているのでこれを参考にします。図面の線がちょっとかすれているので要注意。書籍には完全に誤った回路図が掲載されているものもあり、ちゃんと回路が読める人でないと復元は難しいでしょうね。
一番の問題はヒーター回路に直列に入っている安定抵抗管。戦前、電源事情が貧弱だったので電源電圧が変動していたため、この安定抵抗感を挿入してヒーター電圧を一定にしていたそうなのですが、落札し送られてきたものには撤去されていました。そこでネット情報を検索すると36Wくらいの白熱電球が代用になるとか。とりあえずそれでヒーター回路だけ組み立てて実験です。
しかし、白熱電球では電源投入直後の突入電流が大きく、パイロットランプが断線してしまいました。
いくつかヒーター回路に直列の抵抗を入れたりしますが、これでは肝心の真空管のヒーターも断線してしまいそうでしたので抵抗で代用することにしました。
200Ω、20Wのホーロー抵抗と、調整用の100Ωの抵抗。
結局、200Ωの抵抗一つで規定のヒーター電圧になりました。
続く・・・
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懐かしい真空管ラジオですね、ST管だったと思いますがアンプやラジオを作りました
ミニチュア管に変わり5級ス-パーを作ったりもしましたが今は廃棄してありません
真空管の方が柔らかくい音が出たような記憶です
唐津散策のもう一つのブログからです
投稿: 唐津散策 | 2021年1月29日 (金) 11時03分
唐津散策さんもラジオ少年だったのですか。
私が子供の頃は既にトランジスタ全盛で、初めて作ったのはトランジスタラジオでした。
5級スーパーも作りましたが、もう真空管用のコイルは地方では販売されていなくて、秋葉原のお店から通信販売で買ったりして何とか完成させました。
ただ、無線の資格試験はまだ真空管の問題が出題されていて、トランジスタの技術とともに勉強しなくては行けなかったので、出題範囲が広くて苦労した思いがあります。
投稿: くわ | 2021年1月30日 (土) 10時52分