コロナ禍はラジオ直して引きこもる
ようやくコロナ禍が収まってきましたが、すっかり出不精が身に付いてしまったくわ一家、天気がいい日でもラジオを直しましょう。
これは10年以上も前にヤフオクで落札したオンキョーのOS-185という真空管ラジオです。中波はガンガン入るのですが短波はイマイチ。短波はあまり聴くことが無いのですが、この際思い切って調べてみましょう。
中身を取り出します。この製品、ダイヤル糸と指針を外すときちょっと工夫が要ります。指がつりそうになりながらなんとか成功。
昔のラジオはメンテナンス用に回路図がケースに張り付けてあります。これを参考に実際の配線を追いかけて行きますが問題なさそうです。(局発のトリマコンデンサが実際と回路図で異なっていましたが、理論上実態でも問題ありません)
このコイルをのぞき込むと、なんと中で断線しているではありませんか。断線していると全く聞こえなさそうですが、微妙に結合していて受信可能な状態になっていたようです。
このコイルを外すにはまずこのロータリースイッチを外さないといけません。後で復旧するときのことを考えて写真を撮りながら配線を外していきます。
コイルを外した状態の写真はありませんが断線していたのはこのボビンの内側。ピンセットで細い線を引っ張り出し、新たな線を追加してなんとか正規の状態に戻します。
そして配線を元に戻してみますが・・・あれれ、短波が全く受信できなくなってしまいました。
よくよく調べると、何のことはない、ロータリースイッチの配線ミスでした。配線をし直すと、おお見事、短波もガンガン受信できます。
ロータリースイッチを外したついでに接点を磨いたので、バンド切り替えでもノイズが出ません。オンキョー、私にとってはオーディオメーカーでアンプやスピーカーを愛用していました。
この機種は5球スーパー。ダイヤルの周波数が「Hz」でなく「CYCLE」なのが何とも技術の歴史を感じます。短波放送は中学生の頃よく聴いていて、受信報告書を送ってベリカードを集めたりしたものです。いまでも世界中からの電波が届くのか、電波探検が楽しみです。
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