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書籍・雑誌

2022年5月17日 (火)

そもそもABC予想って何が問題なん?

先日のNHKの番組で京都大学の望月教授が、数学の難問、ABC予想を解明したと特集を組んでいました。

番組中、NHKが望月教授に対してABC予想について問い合わせをしたそうですが、望月教授からは

「専門家でも理解が難しいのに、ましてや素人相手に説明できる代物ではない」

とあっさり却下されていました。

それでも番組を見続けましたが、どうやらこの問題を解くには「宇宙際タイヒミュラー理論」なる理論が必要なようですが、そもそも宇宙際の「際」って何?から頭は番組にはついて行けず、なんか中途半端に終わってしまいました。

そんな時図書館をうろついていたら「宇宙と宇宙をつなぐ数学」という本を発見。早速読み始めました。

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この本によると一番心に引っかかっていた「際」は国際の「際」と同じ意味。inter nationalを国際と訳すのと同様に、inter universeを宇宙際と訳すんだそう。なるほど、「際」にはそんな意味があったのですね。

で、肝心かなめのABC予想ですが、どうやら足し算と掛け算の問題らしい。そう、小学校で習うあの足し算と掛け算です。どうやらこれにも素数が絡んでいるようで、この問題を解決するために望月教授は足し算だけの宇宙(本では舞台と表現されていました)と掛け算だけの宇宙をつくり、それらをつなげる「通信」方法を考えたのだとか。それが「宇宙際タイヒミュラー理論」なんだとか。ちなみにこの「タイヒミュラー」とは人の名前で、この人が「タイヒミュラー理論」なるものを考えたそうです。その「タイヒミュラー理論」を発展させて、「宇宙際・・・」になったそう。

本自体は平易な言葉でリズムよく書かれていて、あっという間に読み進められるのですが、なんかキツネにつままれているみたいで、多分私の理解が間違っているとは思いますが、もしかしたら、電子工学や無線工学で用いられている単位dB(デシベル)なんかは、普通の数字だったら増幅度を表すので、増幅器を2段重ねにすると掛け算を用いて2倍しないといけないところを、足し算だけでトータルの増幅度が計算できる。これは対数を使うから足し算で済むわけです。

また、高周波電流の位相を考えるとき、オイラーの公式を使えば、本来は三角関数を使う複雑な位相計算が足し算だけでできてしまう。もしかしたら望月教授が考える宇宙とはそんな宇宙なんかなと想像を膨らませてしまいます。

しかし、よくわからないのがこの本にはそんな宇宙と宇宙をつなげる手段として「通信」のことが書かれていますが、どういうわけかこの通信に、不確定な部分やひずみがあるそうです。先のdBや位相計算ではそんなひずみなどは全くなく、きっちり一対一の答えが出るのに・・・ますます訳が分からなくなってきました。

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一体、何が問題なの、誰か教えて!

[望月教授のホームページ]

2021年11月14日 (日)

レ・ミゼラブルをやっと完読

去年から長時間電車通勤が始まり、ただぼーっと過ごすのはもったいないので、ビクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」を読み出しました。

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実は今から20年以上も前、ミュージカル「レ・ミゼラブル」を見て感動し、ぜひ小説も読みたくなって第一部と二部を買っていたのですがそのまま放置状態でした。三部から五部はブックオフで中古を買ったのですが、発刊年が違いますがどれも新潮文庫版の佐藤朔氏の翻訳版なので表紙は異なりますが中身は多分同じでしょう。

それにしても長かった。それにユゴーさん、あっち飛びこっち飛びと話が道草するので時々退屈するのでなかなかページが進みません。第一部ではジャン・バル・ジャンに銀の燭台を渡した司教ミリエル氏の人柄を説明するのに90ページ近くも割いています。第二部でも出だしのワーテルローの戦い、これは一体この物語とどういう関係なんだと80ページ近くを読み進めると、結局マリウスの父とコゼットの宿屋の主人、テナルディエの関係が最後に分かります。

ミュージカルではこのあたり、完全に省略されているので、まあ、新鮮と言えば新鮮なのですが、ちょっと長すぎます。

印象に残っているところと言えば、コゼットを引き取ったジャン・バル・ジャンが夜、警部ジャベールに追われてセーヌ川にかかるオーステリッツ橋を渡る場面。フランス旅行に行ったときこの橋を何度も渡ったのでこの場面だけは鮮明に頭の中で描けました。

ただジャン・バル・ジャンがたどり着いた修道院、そんなとこあったのか?と疑問に思いましたが、どうやらそれは架空の修道院だそうです。

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オーステリッツ橋。ジャン・バル・ジャンは渡ったのは夜だったのでこんな感じだったのでしょう。もっと暗いか。
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オーステリッツ橋の橋標。朝は自転車通勤の人が行き交う。

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オーステリッツ橋から見たノートルダム大聖堂。ジャンバルジャンにはこの光景は見えたのでしょうか?


ようやく読Dscf6597み終えたものの、一年以上もかかって読んだものですから一部二部の内容を忘れてしまいました。

そこで今度は図書館から福音館書店発行のレ・ミゼラブルを借りてきて読み出す始末です。

清水正和さんの訳ですが長い道草の部分がうまく省略されていて物語がテンポよく進んでいきます。

そしてこの本の表紙と背表紙の裏に当時のパリやフランスの地図が載っているので、土地勘が無いものにとって分かりやすくなっています。

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そして何と言っても新潮文庫版と違うのは多分フランスで発刊された当時についていたであろう挿絵が福音館書店版にはついていることです。あのコゼットちゃんがもの悲しげにこちらを見ています。この福音館書店版、完読まであとどれくらいかかるのか。何度も図書館に延長の申し込みをしないといけなさそうです。

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2017年8月12日 (土)

夏休み感想文を書いてみる

その日は森山良子のコンサートだった。東京からそこへ行くのに、日本で一番時間がかかる・・・稚内より、石垣島、与那国島より・・・その場所でのコンサートは、有名な人がそんなところに来てくれるというので満席だった。

コンサート終了後、小さい町なので、そのコンサート会場から自宅までは徒歩で5分もかからなかった。家に帰って、まだ森山良子の透き通るような声の余韻が残る中、テレビを点けてみると・・・何やら尋常ならぬことが起こっている様子。

そのうち名簿が読み上げられる。どうやら飛行機が墜落したようだ。その後次々と・・・あとは皆さんご存知の通り。

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山崎豊子氏の「沈まぬ太陽」を読んだ。

感想? すごいとしか言いようがない。あれから32年。恩地の行脚はまだまだ続くのだろうか・・・

2014年2月15日 (土)

永遠の0は永遠に終わらない

かつて朝日放送で放送されていたテレビ番組、ラブアタック。この番組で常連になっていたみじめアタッカーのひとり百田尚樹氏。司会の上岡龍太郎が彼を紹介するときのフレーズ、

「新島襄が泣いて喜ぶ、同志社大学法学部、百田尚樹!」

彼は猛烈にアタックするが最後は振られてしまう、お決まりのパターンにいつも笑い転げていました。

そんなみじめアタッカー出身の氏が書いたデビュー小説「永遠の0」を遅ればせながら読みました。

Img_0565 出だしはよくある老人の戦争話か、となかなかページが進みませんでしたが、ラバウルやガダルカナルのあたりから止まらなくなってしまいました。
最後の方に出てくる衝撃の事実。
ラストのエピローグまでほとんど一気読みでした。

で、その衝撃の事実をもう一度確かめようと、また最初から読み直しています。このままでは永遠に終わりそうにありません。

さらに、今日はこの本の帯にも書かれている映画も見てきました。

Img_0563 場所はもちろんここ、八千代館。

Img_0549 今日からちょっと間引き上映でしたが、ポスターはばっちり貼ってあります。雪かき用のスコップセットもバッチリ。

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Img_0556 Img_0561 永遠の0関連なのか階段の両脇にはゼロ戦関連の映画のポスターが貼ってあります。こんなにあったのですね。

Img_0557 二階のロビーには戦艦三笠の模型が。こんなんを見ると舞鶴の映画館ということが彷彿させられます。

映画の感想ですが、原作本とほぼ同じ内容ですが、ちょっと省略しているところがありました。たとえば原作本では井崎さんの孫がいい味を出しているのですが登場していません。

しかし、なんといっても決定的に違うのがラスト。原作本ではエピローグの部分ですが、ここの一番感動的な部分が出てきません。この小説のクライマックスです。もしかして、エンドクレジットの後に出てくるのかと期待しましたが、そのまま"The END"。もしかして、この部分だけは映像化しないで、と百田氏の希望でもあったのでしょうか。良く考えるととても映像化できなかったのかもわかりません。

最近テレビのコメンテーターなどに自分は戦場に行かないつもりなのか、勇ましい発言をする人が増えてきていますが、この小説や映画を見てどう思うのでしょうか。

2011年8月 6日 (土)

夏休み感想文を書いてみよう

先日、安寿キャンドルイルミネーションを見てから、安寿と厨子王の物語が気になり、図書館で「山椒大夫」を借りてきました。この本、図書館中を探し回りましたが、結局子供たちの本のコーナーにおいてありました。やはり子供向けの読み物なのでしょうか。

Dscf0899いやいや、文体は明治から大正にかけてのもので、特に所有を意味する助詞の「の」が当時の「が」になっていたり、言い回しが古かったりと、今の子供たちには読みにくいものと思います。私にもわからない言葉がしょっちゅう出てきて、単語解説のページを参照しながら読み進めます。

山椒大夫、昔はこのような人買いが実際にあったのかもわかりません。私も子供の頃、夜遅くまで遊んでいると「子取りにさらわれるで」と近所の人から注意されたものです。

それにしてもわからないのが、山椒大夫の屋敷を厨子王と共に脱走した安寿が、なぜ厨子王といっしょに逃げず入水してしまったのか。この本に中学生の感想文も掲載されていましたが、その子も同じ感想を持っていたようで、その感想に対して先生が「極限に置かれたら人間そのような発想も起こるものです。そのような背景も読み取りましょう。」と書かれていましたが、やはりわかりません。

それより感銘を受けたのは「高瀬舟」。島流しの刑を受ける罪人の話ですが、人間の幸・不幸とはなんなのかを考えさせられます。いろんな意味で、ぜひ今のこの時代に読んでみたい作品です。